EPIC(eclipseのPerlプラグイン)の情報が思いの外少なかったので、ついでに併せて記録しようかと。
あくまで、入り口までですので、この先へは、他のサイトなどを見てください。
2006/4 追記 UMLプラグインを使ってみる
2006/8 EPIC Version0.4発表と若干追記
最終目標
eclipseによるPerlの開発環境を、Windows XP上に全て(ローカル内に)構築します。
現在のバージョンは、eclipse3.0.2、epic0.3.0、SUBVERSION1.1.4、TortoiseSVN1.1.7、Apache2.0です。
(この他、Perl、Java環境が整っている必要があります。epic用にPadWalkerモジュールが必要です。)
ちなみに全て、オープンソースですので、なにかを購入(ライセンス取得費含む)する必要がありません。
追記:ECLIPSEもすでに、3.2です。オープンソースも続いております。2006/8 はじめに
Perlの開発(統合)環境は、いまになっても、残念ながら目立ったものがありません。
Javaの統合環境としてかなり有名なeclipseというオープンソースがあります。使い勝手や拡張性においても、市販品と同等それ以上の性能を持っている恐ろしいほどに強大なソフトウェアです。
プログラマが直接扱うツールなだけに、オープンソースという性格も重なり、協力者を得られやすく、成功しているようです。地盤がすでに、IBM製品だったという経緯もありますが。
ちなみに、eclipseは、JAVAで作られたアプリケーション(なにか、違和感を感じるのはその性)です。OpenOffice.orgなどもそうですが、JAVAの優秀なソフトウェアが身近になってきました。
・・で、このeclipseのプラグインに、EPICというものがあり、Perl開発用拡張機能として多くの方に使われている。Perlエディタ、リアルタイムな文法チェック、正規表現チェック、内部ブラウザなど多くの機能を追加します。
どんな機能を提供してくれるのかは、他のサイトなどを見てください。
また、現在のソフトウェア開発は、バージョン管理ソフトが必須となりました。
個人の開発であろうと、改変の記録や、それを配布用に使ったり・・と、あるに超したことはありません。
以前は、CVSという管理ツールがスタンダードでしたが、最近は、SVN/SUBVERSIONに変わりつつあります。Windowsなどとの親和性やバイナリ等も扱える多くの利点があります。
各ソフトウェアの詳しい説明は、それぞれググって調べてください。
ここでは、構築方法だけを記します。
事前準備
構築の前に、すでに以下の環境がセットアップされている必要があります。
開発しようとしている方ならすでに、インストールされていると思いますが、まだ、済んでない方はまず先に入れてください。
インストールするだけですので、簡単ですね。
また、事前にインストールしておくものに、Apacheがあります。
言わずもウェブサーバとしてスタンダードなソフトウェアですね。何かとローカルに入れておくと便利ですので、これを機に入れてください(SVNバージョン管理ソフトで必須です)
Apache
http://www.apache.jp/ |
ウェブサーバ
SVNサーバや、CGIサーバ(CGI開発のため)がリモートにある場合は必要ありませんが、ここでは、ローカルに構築するので、入れます。
公式サイト、沢山あって分かり難いですが、Windows用のバイナリをダウンロードしてください。(参考:binaries > win32 > Installer
PackageかMSI Installer Package
) |
その他入れておいた方がいいかもな。お勧めソフトウェア
eclipseのインストール
以下のページからダウンロードし、eclipseをインストールします。
eclipseダウンロードページ
http://www.eclipse.org/downloads/index.php
そのままでは、英語表記のため、日本語化します。
Language Packをダウンロードします。
バージョン3.0の言語パック(バージョンアップでリンク切れする可能性有り)
http://download.eclipse.org/eclipse/downloads/drops/L-3.0.1_Translations-200409161125/index.php
解凍したものを、そのままeclipseのインストール先へコピーする。(普通は、c:\eclipse)
epicプラグインのインストール
epicを入れる前にしておかなければならない事があります。PerlモジュールのPadWalkerをインストールしておかなけれなりません。なにに必要なのかは忘れましたが、いちいちエラー表示となるので、必須という事らしい。
難しくはないので、以下の手順で入れてください。
コマンドプロンプトを表示させます。
「スタート」>「ファイル名を指定して実行」で、”cmd”と入力し起動します。
(スタートメニュー>アクセサリ>コマンドプロンプトでも可能)
以下のように、ActivePerlならではのppmコマンドで簡単にインストールできます。
これで、PadWalkerモジュールがインンストールされます。向こうのネットワークの状況次第で、失敗する事があります。時間をおいて再度やってみてください。
・・で、epicプラグインをインストールするには、ダウンロードし解凍・・としてしまいそうですが、そうしてはうまくいきません。eclipseからインストールしなければなりません。
EPIC
http://e-p-i-c.sourceforge.net/
eclipseを起動し、「ヘルプ」>「ソフトウェア更新」>「検索とインストール」をクリック、ダイアログが表示されます。
「インストールする新規フィーチャーを検索」を選択。「新規リモートサイト」をクリック。
この様に設定します。
「次へ」を押すと、インストール可能なリストが表示されるので、その中からEPICと書かれたものにチェックを入れて、インストールします。
eclipseではこのようにして、プラグインをインストールします。この後に入れる、SVNバージョン管理プラグインも同じようにします。
eclipseの環境設定
ここまで来ましたら、休憩がてら?eclipseの設定やカスタマイズをして、いじくりましょう。
かなり細かくカスタムできるeclipseですので、(いじらな覚えないぞ)壊れてもいい覚悟で、いじくりまくったほうがいい。
JAVAアプリなので、万一には、eclipseホルダ一括削除して、再度インストールすればいい。気を使う必要は無い。気楽だ。
ちなみに(いまの)自分のPerl開発環境はこんな感じになってます。
画面が、SXGA(1280*1024)なので、フルで広げれば、これでも狭くなくエディットできます。
「ウィンドウ」>「ビューの表示」>「その他」から、EPICプラグインに関する表示を追加できます。ビューの移動は、CTRLキーを押しながらドラッグすればいいです。さまざまなところに、くっつきます。試してみてください。
「ウィンドウ」>「設定」からオプションを設定できます。eclipseの設定とEPICの設定と複雑ですが、その設定とその挙動を確認しながら、一個づついじってみることをお勧めします。
SUBVERSIONバージョン管理サーバのインストール
以下のサイトからダウンロードし、インストールします。
現在のステーブル(安定版)は、svn-1.1.4-setup.exeのようです。2005/5
subversion
http://subversion.tigris.org/
ダウンロードページ(リンク切れする場合有り)
http://subversion.tigris.org/servlets/ProjectDocumentList?folderID=91
そのまま指示に従ってインストールしてください。
コマンドプロンプトで、以下のようにして、ちゃんとインストールされたか確認してみよう。
リポジトリ保存用ホルダとして、C:\svnを作ります。
リポジトリを作成します。
cd c:\svn
svnadmin create --fs-type bdb repos |
起動用としてバッチファイルを作ります。(サービスとして起動できないため)
このsvnホルダに、作ります。
として、適当なファイル名で保存します。(ファイル名.bat)
コンピュータ起動時に立ち上がるようにします。
「コントロールパネル」>「タスク」に、このバッチファイルが、起動時に動くように設定します。
(PCの再起動が面倒なので)とりあえず、svnを起動します。このバッチファイルで起動します。
まだまだ、続きます。Apacheの方に設定が必要です。(これで最後です)
Apacheのconfファイル(設定)を編集します。
デフォルトならば、C:\Program Files\Apache Group\Apache2\conf\http.confがそれです。
これを開きます。
(コメントされていれば外します。頭の”#”を取る)
LoadModule dav_module modules/mod_dav.so
(これは、インストーラが入れてくれてます)
LoadModule dav_svn_module modules/mod_dav_svn.so
LoadModule authz_svn_module modules/mod_authz_svn.so
(エントリーを設定します)
<Location /svn/repos>
DAV svn
SVNPath c:/svn/repos
</Location>
|
Apacheサーバを再起動します。「スタートメニュー」のApacheから行うか、「サービス」のリストから再起動を行う等してください。PCの再起動はめんどいので。
ご苦労様です!あともうちょっとです。
TortoiseSVNのインストール
別に入れなくても良いのですが、eclipseから離れてバージョン管理ツールを使いこなしたい時もあるでしょう。かなり便利なので、インストールした方が全然良い。
TortoiseSVNは、SVNサーバのクライアントで、Windowsのシェルを拡張して身近にしてくれる強力なツールです。いまは使わなくとも、じょじょに使うようになります。
TortoiseSVN
http://tortoisesvn.tigris.org/
インストールは簡単です。
リポジトリブラウザで確認
TortoiseSVNを入れたら、デスクトップの適当なところで、右クリックして、「TortoiseSVN」>「リポジトリブラウザ」をクリックします。
URLに、http://localhost/svn/reposと入力します。
エクスプローラのようなものが立ち上がれば成功です。
subclipseプラグインのインストール
eclipseのSVNプラグインをインストールします。これで最後です。
EPICの時の様に、eclipseを起動し、「ヘルプ」>「ソフトウェア更新」>「検索とインストール」をクリックして、URLに、http://subclipse.tigris.org/updateとして、インストールします。
これで、インストールは、完了です。
CGIの開発について
CGIの開発について注意すべきことがあります。
現在のEPICバージョンでは、動作しないようです。(出来るのなら教えてもらいたい!)
ログ見ると、Perl実行ファイルへのパスがc:perlbinperlw.exeとなっているようなので、ディレクトリ区切り文字が抜けちゃってる。多分これかな?
"/"スラッシュにしたり、cygwin版Perlにしたり、C:ルートにperl.exeをコピーしたり・・といろいろ試したが、ダメだった・・・。むむ~
CGI開発についてうまく動作しない場合は、HTML RootやHTML Startup、CGI
Rootのディレクトリ設定を手抜きなく指定しなければならない。内部ウェブサーバによって、自動的に判断し、表示してくれる。
(Apacheの設定を一生懸命した苦い無駄経験あったりして・・)
ま、正常に動かないので、文法チェックなどの一部EPIC機能だけを使って開発する・・という形になります。テキストエディタによるマニュアル開発よりは、多少便利じゃないかな。
現在のMy Eclipse環境
自分のPCのスペックは、こんな感じです。
CPU |
AMD AthlonXP 3000+ (bus 333Mhz) |
RAM |
DDR-SDRAM 768MB |
HDD |
ATAPI 250GB (7200rpm) |
VIDEO |
RAGEON 9600XT (AGP x8/256MB) |
MONITOR |
TFT 16inch(SXGA) + 15inch(XGA) |
けっして、遅いパソコンではないんですが、これでも激重です。(ギリギリ我慢できる程度)
いろいろなアプリが常駐している状態ですので、単純にEclipseの性ではないんですが、初めて「メモリ不足」と言われました・・・・。あまりのメモリ食いで、とんでもない暴走をしたあげくリセットする・・という、恐ろしい体験を何度もしました。
追記:2006/8環境 これなら快適に使えてます
CPU |
AMD AthlonXP64x2 4400+ (Socket939/bus 400Mhz) |
RAM |
DDR-SDRAM 1500MB / 1.5GB |
HDD |
S-ATA2 250GB + 160GB (7200rpm) + 300GB (USB2.0) |
VIDEO |
内蔵 |
MONITOR |
TFT 20inch (1680*1050) |
タスクマネージャを見ると案の定、java.exeがズラーと並んでおりました。おそろしや~。
Eclipse関連のサイトではよく言われてますが、「メモリ食い」は、明らかに本当です。
512MBを積んだパソコンは多いと思いますが、768MBでも正直厳しいです。快適な開発環境をお望みならば、1GBが普通かもしれない。しかも、推奨レベルで。いま、メモリが安いので、増設を真剣に考えてます。
情報はすべて画面上に表示させておきたい。ならば、広い画面が必要。
メインモニターは、ぜひ、SXGA(1280*1024)は欲しい。
自分は、安い液晶をサブに持ってきて、資料やドキュメント書き、メール、ブラウザなどを同じく視界内に置いている。
現在の環境の様子(ちょっと古いけど)
たまーに、動作が不安定になる時があるんですが、自分のだけかな?
追記:
ソースコードが、EUCやSJISなら問題ないのですが、UTF8とすると、EPICは親切に思いっきり膨大なエラー行の表示をしてくれます。この回避の仕方ですが、私の場合、BEGIN行でuse
utf8宣言をする事で回避しています。
EPIC0.4でも、内蔵ブラウザーの挙動はおかしいです。IEなどの外部ブラウザなら問題ないのですが、同じ設定なはずなのに、ちゃんと動いてくれません。とりあえず、プロジェクトの頭に、index.htmlを必ず置いて対処していますが、なにか良い方法があるのでしょうか?
最近、かなりAdsenseの数字が悪いので、できればGoogleの広告をクリックしてくれると、助かります。orz
ちょっと気づいた点。
$sv=(($sv&255)<<8)|($ch&255);
こんなコードから、以下が全てコメントとして認識(エディタとしてね。色)してしまう。これも、明らかなバグ。
自分は、なんでも構文をくっつけて書く悪い癖があるので、<<8のところ(ビットシフト)でそうなってしまっているらしい。
これは、ちゃんと、<<と8の間に空白を入れればOK。
Perl開発関連の書籍
追記。2006/4
UMLプラグインを使ってみる
無駄にJavaプロジェクトを立ち上げて利用します
ただ単に、UMLプラグインを利用するだけの事です。Eclipseで全部済ませちゃいたい方には、この方がいいでしょう。Perlで、UMLってのもなかなかでしょ。
OMONDO
http://www.eclipseuml.com/
eclipseUML_E312_freeEdition_2.1.0.20060314.jar (現時点)
をダウンロードしてきて、コンソールからJAVA起動しなければなりません。GUI貴族さんには、めんどいですが、こればかりはやってください。
java -jar (ダウンロードしたファイル)
すると、インストーラーが起動しますので、
eclipseの入っているディレクトリを指定して、放っておけばすぐ完了です。Parlプロジェクトでは利用できないので、空のJAVAプロジェクトを生成して、ファイルを生成します。
eclipse/Java/UMLに関する書籍
2006/08現在の環境です。お気に入りのEmEditorと交互に開発してますが。。
それでは、Perlプログラミングを楽しみください。 |